2010-06-13

マルイカのタックルについて

標題は実のところ2010年6月に書いたものなんですが、あまりにも陳腐化していたので、2014年3月に追記更新しました。

しかし、いくら情報が陳腐化したといっても、“ロッド感度が命” であることはマルイカ釣りにおいて不変です。
但し、ロッドの選択肢はこの数年で随分幅が広がりましたし、リール他についても様相が変化してきています。

何れにしても、マルイカタックルは様々な条件により好みが分かれます。
もし、これからマルイカに初挑戦するためのタックル選びでこのブログに訪れているのであれば、このブログはあくまで参考としていただき、初挑戦は汎用タックルで済ませ、自分の趣向を確認しながら購入していくことをお薦めします。

まず、ロッド選びのポイントは次の5点です。
①調子(釣り方)
②長さ
③錘負荷
④穂先素材
⑤重さ

①調子
竿の調子によりマルイカの釣り方は少し異なってきます。
現状、8:2調子の硬目の竿と7:3~6:4調子の柔らかい竿に2極化していますが、どちも一長一短があり、好みの問題です。
選択は実釣の中で突き詰めていただくしかありません。

直結・直ブラで攻めの釣りをする場合、硬目の竿が向いています。
叩きの操作もシャープにこなせますが、アタリの出方が小さい点が短所です。

一方、柔らかい竿は、アタリを比較的大きく穂先に現すことができるのですが、シャープさに欠け、どちらかと言えば待つ≒堅実な釣りに向きます。

②長さ
私は視力が悪いので、私が拘る点でもあります。
目感度で僅かなアタリを拾うマルイカ釣りでは、目線は出来るだけ穂先に近い方がいいし、短竿の方が操作がシャープです。

柔らかい竿ならば曲がりが大きいので、長竿でも目線は比較的に近いかもしれないので、この点は考慮に入れておくべきかな…。
どのメーカーも1.5m前後が標準ですが、極端に長い竿は(私見ながら)釣りづらいと思います。

③錘負荷
30~60号まで背負えれば、どの地域でもOKなオールラウンドな1本です。
但し、春の浅場しか狙わない方であれば、30~40号で十分。
深場も追いかけるならば~60号までの竿が必要です。

④穂先(ティップ)素材
グラスかカーボン(メタルトップ)かで、アタリの出方が違ってくるのですが、意外にこの点は注視されることが少ない(盲点な)のかもしれません。

ポイントとしてグラスの場合、穂先が浮き上がるようなアタリが表現されません。
端的に表現すると、グラスは跳ねるアタリが出難いんです。
そういった意味で、私はカーボン(メタルトップ)派です。

⑤重さ
現在、市販されている竿ならば特に問題視することもないのでしょうが、とにかく軽ければ軽いほど疲れが和らぎます。
とにかくノーマルタックルだけは避けましょう。

ロッドの総括ですが、以前はマルイカ釣りは9:1極先調子の竿が全盛でしたが、極端な先調子は最近の深場狙いの錘負荷(最大60号)には耐えられないことから、主流は8:2調子に移っています。

トレンドとして、高感度の細身ティップをできるだけ長く継いであげることで、眼に映るアタリを大きくするのが狙いなのでしょう。
すると当然のことながら、ベリー(穂持ち)も細くせざるを得ないのですが、錘60号を背負う粘りも必要になる。

そこでスパイラルXだとか、X45(Xトルク)と言われる補強で、細身・軽量ながら強度≒粘りを出しています。

因みに、私はマルイカ竿(外房・常磐カットウフグ併用)を3本持っているので(雑誌に掲載されている写真のようには参りませんが)、50号錘負荷時のベンディングカーブを載せておきます。
比較・参考としてください。

使っている本人としては、この3本に極端な違いを感じていません(アタリが明確に出るというような)。
使い分けも気分で、浅い・深いに関係なくバイオインパクトか極鋭がスタメンなんですが、イカが素直にスッテを抱いてこない時(叩きが頻繁な場合)は極鋭を使う程度です。
メタリアは予備。

また、ベンディングカーブは横から見ることができますが、実釣時の目線はロッドを上から見ることになります。
人間の感覚なんていい加減なもので、実釣時の上から目線では、3本とも似たような曲がり具合にしか見えないのも事実です。
バイオインパクトXマルイカ82-140
カーボンソリッド
69g
錘負荷20~60号
バッド根本(グリップ付近)が柔軟な感じ。ベリーに粘りがある

メタリア73-130
メタルトップ
90g
錘負荷10~40号
7:3調子だが硬めな仕上がり

極鋭マルイカレッドチューンMH147
スーパーメタルトップ
70g
錘負荷20~60号
ブランクスに適度な張りがありながら、ベリーの粘りも十分
尚、先調子の竿を使ったアタリの出方について、別に書いているものがあるので、こちらも参考にしてください。
機会があれば、リールやその他のマルイカタックルにも触れてみたいと思います。



----- 以下2010年6月記事 -----
今日は私の使っているマルイカのタックルについて触れたいと思います。

マルイカやひとつテンヤは本当に新製品の嵐ですねぇ~。
そして何よりマルイカは竿が命…。
先調子、胴調子の好みはありますが、何れにしても敏感な穂先でないと微妙なアタリを捕えることができません。

先日の釣行で乗船された方々の竿は圧倒的に「極鋭」のシェアが高い。
センサーやテクなど極鋭にも色々ありますが、3人に1人は極鋭だったように思います。
ところが私はマルイカの専用竿は持っていないので、フグ竿で代用しています。


がまかつ「カットウSPECIAL145」という竿です。


同じ船釣りでも、カワハギなどのテクニカルな釣りを好む方が大勢いらっしゃいます。
当然のことですが、食味も楽しみのひとつなのでしょう…。
そんな方から年に1度は釣行に誘われるものです。

そんな時は貸し竿でも構わないのでしょうが、1本くらい竿を持っていてもいいか…、と中古で購入したもがこの竿です。
気に入っている点は、なんと言っても1.45mの扱い易さ。

最近では短い竿もだいぶ多くなってきましたが、視力があまり良くない私は(両目で0.3程度)、テクニカル系の釣りで長めの穂先は遠く感じるのです。
ちょうど良いのが1.5m程度ということに拘って購入したのを記憶しています。

調子は9:1の先調子。
極鋭ほどではありませんが、穂先はグラスソリッドなので、そこそこ繊細です。
また、錘負荷は25~30号とあまり広くはりませんが、浅場マルイカ(30~40号)、カワハギ(25~30号)に対応可能です。

また、名前のとおりフグ竿です。
湾フグには硬すぎますが、大原などのフグにも使えますし、カレイにも使えそうですので、小物万能竿といった感があります。

ですが、がまかつ竿はマイナーなんでしょう…。
船で同じ竿を使用されている方にお目に掛かったことはありません。

先日のマルイカではアタリが取れないので、専用竿が羨ましく思いました。
特に隣りの方が6:4程度の胴調竿(マルイカでは)を使われていたのですが、波や船の揺れがピッタッと吸収され、穂先が動きませんし、穂先が真下を向くので、アタリがあると先調子より大きく竿先が動きます。
マルイカはアタリを取ってナンボ…、胴調子はそれはそれで面白そうです。

胴調子の竿に心が揺らいだのは確かですが、知人から湾フグに誘われてもいて、前述のように手持ちの竿では湾フグに対応できないので購入を検討しています。
そんな経済的な理由から、マルイカは暫らくはこの竿で修業することになります。
但し、検討の中で「極鋭MCゲーム」なら湾フグにも使え、浅場マルイカでは軟調竿になるのでいけるのかなぁなどと楽しい悩みを抱えているのも事実ですが…。

何れにせよ、浅場マルイカに足を運びはじめると鉄壁の「イカおやじ周年サイクル」が完成します。
釣目を増やすのは楽しいことですが、メーカーの策略に嵌り、まんまと専用タックルを買わされているような心持ちなのは私だけでしょうか?

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